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あなたのやりたくない仕事は誰かの楽しい仕事かも?成功ショップの運営の常識!話題のECクラウドソーシング活用法!

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ネット上で仕事を外注できる「クラウドソーシング」。ネットショップを運営する上でどんな仕事をお願いできるのか、会員数・依頼数・提案数国内No.1のランサーズ さんの中の人に使い方のコツを教えてもらいました。ECクラウドソーシング攻略のポイントは「依頼文の書き方」にあるそうです。

登壇者

  • ランサーズ株式会社 伊藤麻利子(法人営業担当)
  • ランサーズ株式会社 大川智浩氏(事業開発責任者)
  • GMOペパボ株式会社 山下 諭

そもそも、ECクラウドソーシングって?

【山下】「昨年ぐらいからクラウドソーシングという言葉がすごい流行りだした印象があるんですけれども?」
【大川氏】「そうですね。雲のほうのクラウドではなく、群衆の意味でのクラウド(Crowd)と書くのですが、去年から一気に広がってきたなという印象を私も持っております」
【山下】「そういった意味では、昨年がクラウドソーシング元年かもしれませんね」
【大川氏】「今年もっと企業様に取り入れられていくのではないかと思っております」
【伊藤氏】「言葉の説明をしますと、クラウドが群集、ソーシングが業務委託という意味になります。簡単に申し上げますと、お仕事をしたい方とお仕事をお願いしたい方をインターネット上でマッチングする新しいアウトソーシングの形です。契約や費用などの支払いもすべてネット上で完結します」
【大川氏】「一昨年の10月ぐらいに10万人を突破して、先月23万人いきましたので、約1年で13万人増えている計算です。弊社創業してから5年間位たちますので、この1年間ぐらいの伸びは本当に大きいですね」
【山下】「成長著しいですよね。5年というと一般的には若い会社ですが、この業界だと老舗ですよね」
【大川氏】「実際クラウドソーシングという業界においては老舗という言われ方をすることはよくあるかなと思っております。業界体も若い業界ですので、まだまだ成長の余地があるかと思っています」
【伊藤氏】「弊社は時間と場所にとらわれない新しい働き方を創出していきたいと考えています」

インターネット環境さえあれば仕事を発注できるし仕事を受注することができるということですね。1ヶ月ごとに1万人増えるって、ものすごい増加スピードですね。ちょっと忙しい時にサクッとクラウドソーシングする時代がやってくるのかもししれませんね。


ECクラウドソーシングで外注できること

【伊藤氏】「ショップオーナー様は商品登録だったり商品撮影、登録まで、あらゆることを一人で抱えてらっしゃいましたが、弊社のサービスをご利用いただくことによって、本来運営者様が集中したい業務に集中するためにご利用いただいております」

たとえば…

  • ロゴ作成
  • デザインカスタマイズ
  • 文章作成
  • 商品登録代行

【大川氏】「ECクラウドソーシングの主な使い道は、ECショップ運営する中で発生する運営・制作。運営というところ、商品を受注して梱包して発送するという部分は自分でやらなければならい場合が多いと思いますが、ECサイト上に掲載するような画像ですとか、制作業務。商品ページの更新ですとか、そこに載せるキャッチコピーですとか、画像の加工ですね。こういったところについてはかなりお使いいただけるのではないかなと思います」

気になる料金は…1商品35円!?

(参考)カラーミーショップ「 ECクラウドソーシングサービスで依頼されている仕事ベスト5

【伊藤氏】「1位のショップデザイン制作。テンプレートのカスタマイズは大体3万500円を目安に依頼されています。2位のシステム・ツール作成は5000円〜5万円。海外ネットショップのデータ収集プログラムの開発などはちょっと高めで5万円程度。在庫管理のためのエクセルのマクロを組むなどは5000円程で出来る状況になっています。3位の商品登録。これもいま非常に増えております。在宅で依頼出来る仕事なので、やっていただける方もランサーズ内には多くいらっしゃいます。1点35円〜40円で依頼されているケースが多いです。商品登録にもいろいろありまして、説明文を入れて欲しいという場合は単価が変わってきます。4位のデータ収集は手動の場合も1件30円。5位のまるっと制作代行というのも増えております。本来は10万円程度かかりますが、カラーミーさんのテンプレートがある場合は3万円〜5万円程度で依頼されている場合が多いです」
【大川氏】「1位〜5位の依頼は確かに多いなと思いますし、たとえば競合他社さんのECショップをウォッチする仕事をどなたかにお願いしてレポートしていただくお仕事ですとか、オンラインでできる仕事についてはかなりアウトソーシングできるようになるかなと考えているので、制作というところで課題がある方、自分ではできないなと考えている方にはかなり使えるんじゃないかなと思います」
【山下】「面白いですね。競合調査にも使ったりするんですか」
【伊藤氏】「身元を非公開にされてご依頼いただいているパターンが多いかなと思います。競い合っているところと同じぐらいの動きはしておきたいという動きと、たとえば楽天さんのランキングの1位のショップをベンチマークしたいというようなことをそこの情報を手動でなのか自動でなのか取得してくるような業務をお願いするパターンもあります」

デザインだけではなく、商品の登録やシステム開発、競合調査までお願いできるなんて、さすが20万人以上が登録しているサービスです。活用次第では、取り扱い商材の拡大や多店舗展開もやりやすくなりますね。


成功事例

メンズアパレル・・・バナー制作、コンテンツライティング、月7件

【大川氏】「商品点数が多くなってくると自分だけで書くというのが、アイデアも湧いてこないですし。自分が使わない、たとえば男性が女性用のワンピースをどう宣伝したらいいかわかりかねる部分もあるかと思いますので、そういうった時に使っていただけるかなと思います」
【伊藤氏】「季節によって取り扱い商品も変わりますし、流行も変わりますし」
【山下】「アパレルとか特にそうですけど、繁忙期と閑散期が明確にありますから。社員とかバイトとかを雇ってしまうと固定費が発生する、そのへんがクラウドワーカーを使うと、ね。頼みたいときに頼みたいだけ」
【大川氏】「そうですね。ひとり雇ってしまうとちょっと赤字なんだけど、制作物だけお願いしたいというような時はこういった使い方ができるので。雇わなくていい、フリーの方にお願いできるというのがすごいメリットかなと思いますね」
【伊藤氏】「コンテンツライティングだと1記事どのぐらいの金額で?」
【大川氏】「ものによりますが、1文字1円ぐらいで換算してお願いできるぐらいになっています。アパレルの説明文を考えてくださいなのか、キャッチコピーを考えて下さいなのか」
【山下】「1文字1円は安いですよね」
【大川氏】「オンラインで頼むというところでは安いのですが、クラウドソーシングはなぜ安いか。従来制作会社さんを挟んでいたので高かったというところに対して、個人の方とランサーズというプラットフォームを通じて直接つながることができるので、真ん中の色々な調整コストを省いているんですね。その分が安くなっているというような形になっています」
【伊藤氏】「バナー制作も5000円〜」
【伊藤氏】「アパレルに話を絞ると、まずどういうテイストが自分のECに合うかわからないというところから、最初はコンペで1万円〜2万円で募集をかけていただいて、テイストの合う方を探すというような作業になるかなと思います。20〜30提案集まった中から継続してお願いする方を見つけて、何パターンか作っていただく。そういった時に5000円なのか、金額を設定して継続してお願いするという形がかなり多く見られるかなと思います。パターンをもっと多く作りたいときは、多くの人にお願いするというような形になってきますね」

インテリアショップ・・・画像補正、月2件

【伊藤氏】「インテリアの商品画像の補正を依頼しているショップさんです。インテリア家具の画像補正・加工を月に2件継続的に依頼しています。より魅力的に見えるような画像補正を専門的な方にコンスタントに依頼をかけている状況になります」

成功しているショップの共通点

【大川氏】「成功されているショップさんは同じ方に継続してお願いしていくようなスタイルをとっていて、それが実際に効率が良いなと思っています。まずは最初の依頼をかけていただいて、この人であれば継続的に依頼できるなという方をまず探し出します。主にコンペという方式でお願いする方が多いです。今日はその効率の良い依頼方法を伊藤のほうからお伝えしたいと思います」
【伊藤氏】「最初の依頼に手をかけていただくことによって、マッチした方を探していただきます。同じ方に何回も依頼することによって、その方の効率だったりクオリティというものがより御社に合ったものになっていくんですね。まずは最初に依頼に手をかけていただいて、その方法を習得していただいて。同じ方に継続して依頼していただくことによって、御社のショップがより発展していくというような使いかたで成功されている方が多いです、本日はそのコツをお伝え致します」

画像だけお願いする、文章だけお願いする、忙しい時だけお願いする、高スキルのプロの力を借りるなど、様々なやり方があるのですね。どんなやり方にしても、同じ方に何度も依頼することが効率の良いやり方なんですね。確かに、何度も同じことをやっていると熟練されてきます。


クラウドソーシングの依頼で成功する4つのステップ

【伊藤氏】「実際そうは言っても、最初の依頼でマッチした人を探すってどうやってやるんでしょうかとなると思うのですが、その方法は4つのステップがございます。この4つのステップを踏んでいただきますと、ご希望のクオリティの制作物が納品されやすくなります」

  • 《STEP-01》依頼する仕事を選ぶ
  • 《STEP-02》依頼内容を明確にして文章化する
  • 《STEP-03》多くの提案がくるように工夫する
  • 《STEP-04》数ある提案から採用する人を選ぶ

【大川氏】「端的に言うと、自分ないし自社ができること・できないこと、御社にとって得意なこと・不得意なことをより明確にする。その中でクラウドソーシングで依頼できるものを選び出していって、実際に依頼をかけていくという流れになると思うんですね。今日は依頼文の良い書き方をお伝えします」

《STEP-01》依頼する仕事を選ぶ

【伊藤氏】「まずは外注する仕事を選びます」

  • 何をどうしたいかまとめてみる
  • 必要な作業を細分化してみる
  • 自分でやったらどのぐらい時間がかかるか予想する
  • どのパートの作業を依頼するかリストアップする
  • 費用に対してどの程度の時間を得られるか

【伊藤氏】「挙げたタスクに対して自分ならどのぐらい時間をかかるか、たとえばデザインならデザインの学校に通って学ぶ必要がある、などです。どれを依頼することでどの程度の時間を得られて、効率よくなるかをしっかり考えて分析していただくほうがよろしいかと思います」
【大川氏】「ネットショップさんで最初何をどうしたいかというのを明確にせずやりながら考えようというスタイルの方もいらっしゃると思うのですが、業務を外に出す、クラウドソーシングするという場合は、一旦作業を細分化してみるというところは入念にやっていただいたほうがいいかなと思っています。実際に制作を依頼する方に、なぜこの作業が必要なのかということをお伝えする必要性がどうしてもあるからなんです。一度作業を細分化し、ちゃんと伝えることができれば、継続してお使いいただくことができるのかなと思っておりますので、仕事を依頼する最初の導入の部分だけしっかり意識してやっていただけるといいかなと思います」
【伊藤氏】「こういった作業は、ネットショップの売上の計画や売上げアップにもつながりますか?」
【山下】「なりますね。カラーミーショップをご利用いただいているショップオーナー様は個人レベルの方が多いのですが、店長さんが何でもひとりでやってしまうというケースですね。最初はそうしないといけないですし、あらゆる業務をひと通りやっておくことで、どこが一番重要で、どこに本当はリソースを割くべきで、どこが効率化すべきで、といったところが出てくると思います。自分の1日の作業や自分の1週間の作業を棚卸ししていただいて、実際何をどれぐらい時間をしているか一度ロジカルに洗い出してみると、全然自分ではそんなに時間かけていると思わなかったところ、実はここにすごく時間がかかっていたというのが割りとありますので、一度やっていただくとよろしいかなと思います」
【伊藤氏】「依頼する仕事を分析していただくことによって、御社のこれからの計画も同時に立てていただくことができると思いますので、ぜひこの分析はおすすめ致します」

【山下】「基本的には自分でやりたくないことや後回しにしがちなことを選ぶといいと思うのですがどうでしょうか?」
【大川氏】「実際、そういう選定基準で選ぶと不得意なものが選ばれると思いますのでいいかなと思います」
【伊藤氏】「プロに頼んだほうが早いものもありますので、そういったものを選んでいただくのもいいかと思います」
【山下】「デザイナー出身の店長さんでデザインだけは自分でやりたいという方もいらっしゃると思います。そういった方だと難しいですよね?」
【大川氏】「店舗の店長さんにとっては売上を上げることがゴールで、デザインを作ることは手段ですので、しっかり切り分けていただいたほうがいいかと思います」

《STEP-02》依頼内容を明確にして文章化する

【伊藤氏】「ステップ1で選んだ仕事について、予算や納期、必要なスキル、要求する品質などについて自分なりに決めていきます」

《STEP-03》多くの提案がくるように工夫する

【伊藤氏】「依頼内容を明確にして文章化していただきましたら、どのような人にお願いしたいかを踏まえて、例えばデザインはいろんなバリエーションのデザインをしてくれる方にお願いしたい場合は、そういう方はどういった方なのかを分析して、要件にまとめなおして、実際にクラウドソーシングで依頼、提案していただけるような文章を工夫します」

仕事をお願いしたい相手は…

  • プロを目指す学生さん
  • フリーランスとして活動しているプロフェッショナルの人
  • とにかく沢山稼ぎたい人
  • 家計を支えたい主婦

【大川氏】「ランサーズというWEBサービスはこういう人が利用していますよというご紹介と受け取っていただければと思います。WEBサービスであっても、依頼される方と仕事を実際にする方は画面を通して人間として向こう側に存在しているというのがありますので、コミュニケーションには気を使っていただきたいなと思っております。専業主婦の方が登録していたり、フリーランスでやっている方が登録していたり、スキルにバラつきがあるんですね。品質の定義ですとか、依頼文を書く時にストレートに金額を言うのか、『こういうクリエイティブを望んでいます』というようなプロの仕事みたいな依頼文の書き方にするのかで、提案していただける方が変わってきます。依頼文の書き方である程度コントロールすることができます」
【伊藤氏】「たとえばプロを目指す学生さん、向上心のある方に依頼したいという場合は、専門的な難易度が大切になってきますし、納品していただいた時に成果物を評価していただくと喜ばれることになります。フリーランスとして活動している方に依頼する場合は、ある程度自由に仕事をさせてあげると、その人が伸び伸びと自分の実力を発揮してくれるかな、というのを予想して、工夫していくことが大切です。とにかく沢山稼ぎたい方に依頼したい場合は、単価が安くても全部やったら●●万円ですよというようなインパクトのある金額を提示していただけるとよろしいかと思います。家計を支えたい専業主婦の方に依頼したい場合は、絶やすことなくお仕事を用意してあげることで喜んでいただけます。どんな方に依頼したいかというのを想像して、その方にとって気持ちよくお仕事していただけるように配慮するような依頼の仕方をしていただけると、品質の高いものを納品していただけたり、やる気になっていただけたり、お互いに気持よく仕事ができる状況が生まれます」
【山下】「本当面白いなと思うんですけど、BtoBだとここまで配慮しなきゃいけないって考えられないじゃないですか。これ本当に社員を雇うような気持ちで、社員教育だと思ってですね。モチベーションを維持してもらうために元気付けたりとかですね。いかにモチベーションを上げるかによって業務効率全然変わってきますからね」
【大川氏】「モチベーションというところでお話させていただくとすると、例えば主婦の方とか、もともと大企業で働いていてお子さんがいて家庭に入らなければいけないという方も結構登録されているんですね。そういう方の働く動機というのは、お金を得るというところもあるんですけど、それ以上に社会参加、自分が退職してから次に就職するとパートやアルバイトになってしまうというのが残念だなと思っている方がいるので、仕事がまずできるというところで価値を感じている方もいらっしゃるんですね。そういう方には商品登録というような比較的ライトな作業をお願いできる形になるかなと思いますし。いい納品物をいただいた時はお礼をちゃんと伝えてモチベーションを維持していただくとかですね」
【伊藤氏】「以前、元デザイナーの主婦の方に聞いたことですが、ランサーズのサービスを使うとご自身が仕事されていた時より単価が下がってしまうことがどうしてもあるそうなんです。そういう時は依頼文でこの人と仕事したいと思えるかどうかを判断基準にしているそうなんですね。なので、依頼文を丁寧に書いていただけると、数ある依頼の中から御社の仕事に対し、そういったプロフェッショナルの方から提案が上がるケースが増えております。『お金出しているんだからこれだけやってよ』という依頼文よりも、『こういうことやっていただきたいんでよろしくお願いします』という依頼文のほうが人気の依頼になっていますので、ここらへんを気遣っていただけると成功する依頼文の書き方になると思います」
【山下】「同じような案件内容で同じような予算感でも、応募してくる件数が全然変わってきますよね」
【大川氏】「依頼文の書き方ひとつで提案の数が変わってくる、モチベーションが変わってきますので、自分が作業者だったらこっちの仕事のほうがいいかなという書き方をちょっと心がけるだけで、作業が集まるですとか提案が集まるですとかにつながっていきます」

ランサーズの使い方

【伊藤氏】「弊社ランサーズでの仕事依頼方法は3種類ございます」
- コンペ方式 - プロジェクト方式 - タスク形式

◆コンペ方式

【伊藤氏】「コンペ方式は主にデザインで使われますが、成果物を出していただいた方の中からひとつ作品を選ぶような仕組みになっています」
【大川氏】「いろんなバリエーションを見たいときやデザインのテイストを決めきれないときにいろんな提案を見た中から決めることができるのがコンペという方式になります」
【伊藤氏】「この形式の場合、依頼文は少ないほうが自由な発想が色々出てきます。御社のお好みによって書き方が変わってきます。バナー制作のほか、ロゴ制作で利用されることも多いです」
【大川氏】「こちらのコンペには57件のロゴデザインが提案されています。仮に普通の制作会社さんにロゴを60提案出して下さいという依頼をすると、100万円とか普通に超えてしまいます。クラウドソーシングという形で依頼すると個人の事業主の方にもコンペをお使いいただけるようになっています。コンペの当選金額を数十万円にしていたくと、ランサーズというクラウドソーシングの中では数百件、あるいは1000件を超えるような提案が上がってくることがあります。そこまでくると今度は選ぶのが大変になっていまいますので、ある程度金額でコントロールしていただくのがいいかなと思います。ロゴでしたら5万円、8万〜10万円になってくると普通に100提案とか、150提案ぐらい提案される形になってきていますので、そこから自分好みのものや近いイメージのものを選んで、修正していただくというようなことができるようになっています」
【山下】「ロゴはショップ構築の時にもこだわりたいじゃないですか。初期コストなのでちょっと3万円とか5万円とか、そこは頑張っていただくと、本当にクオリティ高いものがたくさん出て、選ぶのに困ります。これは実際、すごいですね」
【大川氏】「逆に、提案内容に思いもしなかったようなこと、依頼文に書いていなかったようなことをちょっと提案してくださったランサーさんがいて、これがいいっていう気付きをもらうケースもあります。自分が想定していたイメージよりもこっちのほうがいいなって。デザインが上がってきた段階で気づいて、それに決められる方もいらっしゃいます」
【山下】「完全にコンペのルール破ってますけど(笑)。バナーとかだとランサーズさん自体もよく出されてますけど、A/Bテストとかできるじゃないですか。何点か採用して、どれが一番効果が出るか。そういう使い方が良いですよね」
【大川氏】「『文字の配置・大きさを何パターンか下さい』と依頼し、少しのデザインの違いでクリックされる率が変わったりするので、そこをテストして、良いものだけをショップに残していくというような形で使われる方もいらっしゃいます」
【伊藤氏】「コンペはデザインについては人気の高い方式になります」

◆プロジェクト方式

【伊藤氏】「プロジェクト形式はWEB制作やアプリ開発などに向いています。依頼文を書いていただいて、この仕事できますという方が何名か提案していただけるんですね。コンペの場合は成果物を出していただいて選ぶという形ですが、プロジェクト方式はその仕事をやっていただく方を選ぶ形になります」
【大川氏】「簡単に言うと、見積もりをとるというイメージになるかと思います。『こういった依頼に対して、いくらでいつまでにできる方いらっしゃいますか?』という依頼文に対して、『こういう形でできますよ』という提案をいただいて、何案かいただいた中から実際に発注する方を選ぶというのがプロジェクト形式の特徴になります」
【伊藤氏】「先ほど成功事例でご紹介したインテリアショップさんは、依頼文を非常に丁寧に書いていただいています。実際には1週間募集をかける予定だったのですが、3日間で25件も集まってしまったので、3日で締め切ったんですね。この企業さんに合った方を1名選んでいただいて、初めて依頼かけていただいた時から月2回のペースで同じ方に依頼をかけていただいている状態です。感想をお聞きしたところ、もっと早く利用していればよかったとおっしゃっていました。初めて依頼するにあたっても、コツさえ掴んでいただければ良い方に巡り会えるような形になっています。プロジェクト形式は細かく書いていただくとマッチする方に出会いやすいです」

◆タスク方式

【伊藤氏】「最後のタスク方式ですが、ECショップ運営者様にはあまり関係がないかもしれませんが、不特定多数の方にデータ収集・データ入力をしていただくような形になります。感想をいただいたり、記事作成をしていただいたり、クオリティを求めるよりデータを集めたいなどに向いている方式になります」
【大川氏】「想定される使い道は、自社と似たようなサイトを探してリストアップしてくださいというような競合調査のようなことに利用していただけるかと思いますし、ECというところで物販というところになってくると、卸売をされているような業者さんのHPを集めてきて下さいというような仕入先のリストを作りたいというような形でも使っていただけるかと思います」
【伊藤氏】「不特定多数の方の意見を聞きたいときなどにもお使いいただけます。何もスキルがなくても皆さんお仕事していただけるので、データを分析したい、人気のある商品を知りたいなどの時に使っていただければと思います」
【大川氏】「主婦の方だとかがよく提案している方式になります。データ収集ですとか、楽天さんのランキングの上位10の特定の商品の価格を調査してくださいですとか、訴求の文言の分析・抽出などにお使いいただけます」
【伊藤氏】「あるポータルサイトで何位目に表示するか調べて下さいなどSEO対策で使用される方もいらっしゃいます」

◆画面の操作方法

【伊藤氏】「ランサーズの登録自体は無料になります。実際の画面を使ってコンペ方式、プロジェクト方式の発注方法をご説明致します」
【山下】「皆さん恐らくカテゴリ選ぶときで躓いちゃうと思います」
【大川氏】「似たような仕事はランサーズ上に既にあるなという前提を持っていただいたほうが良いと思います。ランサーズ上で仕事を探すという検索機能があるのでそこで似たような仕事を探して頂いて、他の依頼を見て学んでいただくということもできるかなと思います。たとえばECと検索していただいて、ECに関する仕事はランサーズ上でどんな依頼が出ているのかなと見ていただくといいんじゃないかなと思います」

依頼文の書き方

【伊藤氏】「コンペで提案が上がるコツをいくつかご紹介します。タイトルの先頭に『継続依頼想定』と記載していただくと依頼が上がりやすくなります。次は『女性向けのアウターに関するバナー制作をお願いします』など何をしたいのか具体的に書いていただくことによって、デザイナーの人が何をしてほしいのかわかる依頼になります。次のポイントですが、『今後継続的にバナー制作を依頼することを検討しております。月に何件ぐらい考えております。過去はどのぐらいの期間に何件程度依頼しています』などを記載していただくと、ランサーのモチベーションを上げていただけるような形になります」

【伊藤氏】「プロジェクト形式も、タイトルに『継続依頼想定』と記載していただくと人気が高くなります。依頼内容は、もし依頼を公開可能であれば御社のURLを書いていただくことをお薦め致します。どういった仕事をするのか、どういう商品を扱っているのかイメージがしやすくなりますので、安心して提案することができるんですね。こちらも公開できれば記載をお薦め致します。概要も細かく書いていただいて、依頼ボリューム、作業時間、納期、作業報酬、人選で重視するポイント、作業に向く方のイメージ、募集人数など、より具体的により詳細に明記していただくと作業のイメージが湧きやすくなりますので、具体的に記載していただくことをお薦め致します」

《STEP-04》発注する人を選ぶ

【伊藤氏】「数ある提案から発注する方を選ぶにあったって注意していただきたい点が4つあります」

  • 提案内容のコミュニケーション力をチェック
  • レスポンスは早く
  • 文章には思いやりを
  • 成果物のレビュー・フィードバック

【大川氏】「主にプロジェクト形式でご依頼いただく際にここにある注意点を認識していただければと思います。たまに提案内容自体がきちんと日本語になっていない方ですとか、提案内容自体が筋が通っていないものが上がってきたりすることもあります。その提案を選ばれるとあまりよくない成果物になってしまうかなと思いますので、最低限のコミュニケーション能力、社会人基礎力というものがあるかなという部分をチェックしていただければ、おおよそ問題なく成果物が上がってくるかなと思います。継続的に取引する方を探す場合は、まずは軽めの内容を試験的に依頼して、最初の取引で継続依頼していけるかどうかチェックしていただくというのがよいかと思います」

最初に「何を、どんな人にお願いしたいか」をはっきりさせ、制作物から選ぶなら「コンペ形式」、見積もりから選ぶなら「プロジェクト形式」を選択。タイトルには「継続依頼想定」と書き、コンペ形式なら端的に、プロジェクト形式ならできるだけ詳しく依頼内容を書き、選ばれる依頼を目指す。書類審査だけで人を採用するイメージで取り組めば大丈夫そうですね。画面の操作方法は 1:05:20〜 です。


質疑応答

Q.商品モニターの依頼はできますか?

【大川氏】「できます。モニター依頼のカテゴリがありますので、使用感や感想など実体験に基づいてレポートしていただくことができます」

Q.ランサーさん側はどのように案件を探しているのでしょうか?

【大川氏】「2パターンあります。ひとつはランサーズのサイト上でスキルにマッチする仕事を検索して探していく方法。2つ目はメルマガで配信させていただいたりとか、Twitterで仕事の情報をずっと流しているアカウントがありますので、そこで目にする形です。ランサー向けにデザインなどカテゴリごとに仕事情報を配信しているアカウントもあります。大きくわけるとこの2パターンです」

Q.気に入った提案がない場合、どうしたらいいでしょうか?

【大川氏】「コンペ式では、ランサーズは先にお金をお預かりするエスクローという形をとっています。支払いが担保されていないと実際に提案する方が『この仕事をやってもお金もらえずに逃げられちゃうんじゃないか』と思ってしまうということがあるので、弊社で一度お預かりしています。コンペをキャンセルした時どうなるのかは2つのパターンがあります。募集期間の途中でキャンセルいただいた場合は、提案数に応じてキャンセルレートがかかります。募集期間が終了した時にキャンセルすると、キャンセル手数料が100%になりますので事前にご注意いただく必要があるかと思います。コンペ方式は99%以上の方がご満足いただいているので、失敗する可能性も低いかなと思います。コンペは提案数保証もしていますので、提案数が一定数以下だった場合に全額お返しする制度もありますので、そういった部分で保証させていただく形をとっています」

Q.マッチしたあとに個人間で取引されたりしないの?

【大川氏】「ぶっちゃけあると思っていますし、不可抗力でたまたま会っちゃったという場合もあると思います。弊社の利用規約においてはランサーズを介さない取引は禁止という縛りを入れております。ランサーズというプラットフォームを運営していかなければならないので、それ以外のところで取引されてしまうとサービスの存続ができなくなってしまうからというのが主な理由です。ランサーズ上で出会って2回目以降は直接メールしましょうというケースもあるかと思うのですが、主にランサーの方がランサーズというサービスを使う価値を感じていればランサーズを通して取引をすると思うんですね。なので主にランサーの方に価値提供を行っていくことで直接取引することもなくなっていくんじゃないかなと思います。現状もほぼゼロに近い状態ではあります」
【山下】「ランサーさんにとっては、エスクローという方式があるから安心できるというのも大きいですよね」

ランサーズさんが間に入ってくれることによって、発注側も受注側もお互いに安心できますね!

セミナー動画はこちら


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